旧海軍時代から「栄養バランスの良い料理」としてカレー（海軍カレー）は重宝されていました。
現在の「海上自衛隊」でも受け継がれており、同じ曜日に同じメニューを食べる理由は、長い海上勤務で「曜日感覚」をなくさないようにする為だそうです。
「金曜日」に、カレーライスを出すようになったのは、週休2日制の導入以後のようです。

各艦艇・部署ごとに、先任者から独自の秘伝レシピが伝えられているため、作られるカレーは艦艇・部署ごとに異なり、単一の味・レシピは存在しません。
2008年1月1日より「海上自衛隊レシピページ」で、カレーライスなど隊内で提供される食事のレシピが公開されていますので、気になる方は調べてみてください！
各カレーにはそれぞれ隠し味があり、「赤ワイン・ミロ・茹で小豆・インスタントコーヒー・コカコーラ・チョコレート・ブルーベリージャム」など、多種多様です。
また、陸上の基地では地元特産の野菜を使うなど、地域色の強いカレーが作られています。
工夫を凝らしており味の評価も高いので、自衛隊艦隊の所属を自衛官が決定するきっかけが「カレーライスの美味しさ」という話もあるそうで、カレーライス調理の腕が大会で競われるほどです！
護衛艦や基地の一般開放では、曜日にかかわらず試食用のカレーが提供されることがありますので、ぜひ現地で食べてみてください♪

では、今回のフェアメニューを紹介します。
（写真はイメージです。）
（規模・環境により、事業所ごとで提供種類は異なります。）

▼「潜水艦こくりゅう」こくりゅうポークカレー
潜水艦こくりゅうは、「そうりゅう型潜水艦」の6番艦。
艦名の「こくりゅう」は、「北方を守る神聖な竜」を意味する「黒竜」に由来するそうです。

かくし味は、インスタントコーヒーといちごジャム！
深みのある味わいのポークカレーです。

▼「練習艦やまゆき」肉じゃがカレー
練習艦やまゆきは、「はつゆき型護衛艦」の8番艦で、現在は「しまゆき型練習艦」の4番艦。
艦名は「山に降る雪」すなわち「山雪」に由来するそうです。

肉じゃがの和風の味わいがホッとするカレーです！
仕上げにバターを加えて、コクが増します。

▼「潜水艦いそしお」激辛カレー
潜水艦いそしおは、「おやしお型潜水艦」の5番艦。
艦名は礒潮から由来し、この名を受け継いだ艦艇としては、うずしお型潜水艦「いそしお」に続き2代目にあたるそうです。

一味唐辛子の力強い辛さが特徴です！
でも辛いだけじゃない、味わい深いカレーです。

▼「護衛艦たかなみ」たかなみ特製カレー
たかなみ型護衛艦は、海上自衛隊の護衛艦の艦級。
汎用護衛艦の第2世代の小改正型にあたるそうです。

デミグラスソースの欧風感と、バター・牛乳のまろやかさがベストマッチ！
茄子と挽肉、グリーンピースの食感も楽しめるカレーです。

▼「鹿屋航空基地」野菜たっぷりキーマカレー
鹿屋航空基地は、鹿児島県鹿屋市に所在し、第1航空群等が配置されている海上自衛隊の基地。
主に哨戒機や救難ヘリコプターの航空基地として、日本の南西海域の安全保障、離島の海難、急患輸送を担当する部隊が利用します。

ほうれん草や茄子が入った、野菜たっぷりのキーマカレーです！
ソースやケチャップも加えているのがポイントです。