令和6年10月度 健康メモ「骨粗しょう症を予防する」

◆骨粗しょう症とは

骨の強度が低下して骨がスカスカになってもろくなり、ちょっとした転倒でも、骨折しやすくなる状態を骨粗しょう症といいます。

骨量は成長期に増加し、20歳頃に最大量に達します。

その後比較的安定しますが、加齢とともに減少します。特に女性は、閉経に伴い骨量が減少しやすくなります。

◆骨とカルシウムの関係性

カルシウムは骨の重要な構成成分です。

慢性的にカルシウムの摂取量が不足すると、カルシウムが骨から取り出される量が多くなって骨量が減少し、骨粗しょう症になる可能性が高くなります。

ですから、骨の健康のために十分な量のカルシウムを摂取する必要があります。

日本人の食事摂取基準(2020年度)の1日のカルシウム推奨量は、18歳以上の男性で700~800㎎、女性で600~650㎎とされています。

◆骨の形成に必要な栄養素

◎カルシウム

牛乳・乳製品、大豆製品、小魚、小松菜などに含まれています。

骨の主成分で、骨の形成を促進します。

体内にあるほとんどが骨や歯に存在しています。

◎ビタミンD

サケ、きくらげ、しいたけなどに含まれています。

カルシウムの吸収や骨の成長を促します。

適度な日光(紫外線)を浴びることで体内でもつくられる栄養素です。

◎ビタミンK

納豆、ほうれん草、ブロッコリーに含まれています。

カルシウムの骨への沈着を促して流出を防ぎます。 コラーゲン生成を促進し骨質を改善します。

◆骨を強くするための運動

栄養とともに骨の健康に大切なのが、骨に刺激を与えることです。

骨は、負担がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。

ウォーキングやジョギングなど、かかとに重力がかかる運動は骨への刺激としておすすめです。

運動するときは、自分の体の状態にあわせて無理なく続けることが大切です。

骨の健康を維持して骨折を予防するためにも、生活習慣を見直してみましょう。